【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる 第6講【5月】
こんばんは。とある東大生です。
毎度たくさんの人に読んでいただきありがとうございます。
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先週、教え始めてから初めてのマンスリーテスト(クラス替えテスト)があったのでそれの【結果報告】をしようと思います。
前回の記事はこちらです。
todaistudentlife.hatenablog.com
先に結果だけ報告するとクラスは3つ上がりました。
目に見える形で一番早いタイミングで結果が出たのはとりあえず良かったです。
一方で、内訳を見ると内容が良くないので、むしろ生徒さんやご両親が有頂天にならないよう気を配らないといけないので、次回以降のトータルの長い目で見ると、意外と難しい状況になっているのかなと思います。
【科目別点数・偏差値】
科目別の内訳がこちらです。(※4月マンスリーとの比較です)
【4科目】206/500(42.6)→235/500(46.1)
【国語】71/150(43.8)→100/150(59.8)
【算数】44/150(41.1)→40/150(38.8)
【理科】44/100(42.6)→40/100(42.2)
【社会】47/100(50.2)→55/100(52.0)
★総合科目の偏差値だけを見ると3.5程上がっていますが、科目別の内訳を見てもらえるとわかるように、国語が今回爆発的に良かっただけで、他の教科はほぼ平行線です。
【気になった点数内訳】
次に夏休みまで特に重視している暗記・漢字・計算の項目の詳細です。
(※暗記は理科と社会の偏差値として上記の通りなので割愛します。)
【算数】
大問1(計算問題):5/15(Avg:8.0)
大問2(小問集合):5/35(Avg:20.5)
【国語】
大問1(漢字):14/20(Avg:17.6)
大問2(慣用句):15/20(Avg:14.6)
★やはり詰めの甘さが相当目立ちます。
特に算数の大問1,2の正答率の低さは酷いですね。
試験の方針として、計算問題と小問集合は将来的にボーナス問題だと思って、基本満点を取るつもりでやろう、という話はしたのですが、まだまだ時間はかかりそうです。
国語に関して言うとなかなかいいと思います。
もちろん漢字と慣用句の大問も満点を取るのが当たり前になってほしいですが、先月まではここの大問の正答率が半分を切っていたので、ここは大きな成長ですね。
もちろん、成長したことは褒めつつも、満点を当たり前のように取るという水準を高くキープして求め続けたいと思います。
【生徒さんの感想とそれに対する考察】
①「漢字は今回ものすごくできた。成長してる実感がある。」
→漢字と慣用句はやった分だけ伸びる。やればできるというのはわかったから、もっと水準をあげて満点を毎回出して当たり前、という感覚にしよう。
②「国語は説明文・物語文ともに簡単だった。偏差値60いったし俺って天才じゃね!!」
→偏差値60いったのは超ナイス!ツボにはまれば偏差値60ぐらいサラッと出しちゃうポテンシャルの高さは感じた。
しかし、今回の国語の成績はマグレによるところが多いと思う。
総合偏差値もクラスも国語に引っ張られて上がっているが、他の教科は変わっていないので、ここで満足することなく努力を積み重ねていこう。
ここで満足して舐めてかかるか、慢心することなく次に向けて切り替えられるかがターニングポイントになる。
③「算数は以前はチンプンカンプンで時間が余っていたが、何回も繰り返しといた問題が多くテストに出たので、今回は問題を見た瞬間に解法がある程度見えた。全部一応取りかかれたから時間が足りなかった。感触は良かったのに成績が全然伴っていない。」
→ちんぷんかんぷんな状態から、問題を見た瞬間に解法が見える段階まで成長したのはナイス!!一方で、点数や偏差値が全く上がっていないということは、これが点数に結びついていない。つまり、解き方が見えているのに答えが合っていないから点を取れていない。これはあまりにも勿体無い。算数の計算トレーニングはちゃんとやってる?それをちゃんとやって、わかった問題を確実に得点に結び付けられることができるようになれば偏差値は爆発的に上がるよ。少なくとも次回は正答率50%以上の問題は確実に正解できるように復習しておこう。それだけでも全然違うよ。
④「社会は今回から公民の内容が入ってきて少し難しかった。今長い時間をかけて社会の暗記と確認テストをやってるけど、マンスリーでは全く出なかった。やってる意味あるのかな。」
→公民は面白みのない暗記が多く面倒だが、テストに出るところは決まっているので、実はそこだけ覚えるのでOK。テストによく出る覚えなければいけないことは今度まとめます。暗記の件でいうと、来年の2/1に向けて逆算して今暗記してることを忘れないようにしよう。当たり前だけど、入試はマンスリーと違って特定の分野だけ出してくるのではなく、様々な分野からミックスして出してくる。つまりマンスリーとは根本的に違う。今やっていることは必ずあとで大きく効いてくる。今はしんどいけど辛抱強く頑張ろう。少なくともとりあえず1周目さえ終えれば、2周目以降は間違えたところだけでいいから負担は減るし、とりあえずそこまでなんとか頑張ろう。
【総括】
先程も述べましたが、今回はとりあえず結果が出たのは良かったです。
一方で、今回の成績はひとえに突発的に良かった国語のおかげであり、
特に力を入れている暗記・計算・漢字の面で目立った成長は漢字を除いて見られませんでした。
ここは個人的に大きな反省ポイントです。
ここで天狗になってしまうと、また「ふりだしに戻る」状態になってしまいます。そこは気をつけてやっていきたいと思います。
一方で、前回の【カリキュラム編】でも述べた通り、偏差値が急上昇するのは11月であり、今必死に偏差値やクラスを求めても仕方ありません。
むしろ、基本的な暗記事項の定着とともに、「勉強する上での基礎体力をつける」というテーマを掲げていましたが、計算など多少サボっているところはあるものの、基本的に僕が課している毎日の宿題はきちんとこなしてくれています。
そこは評価すべきポイントだと思います。
むしろ一番大事な目標である「毎日勉強するのは当たり前」という状態になりつつあるという点で万々歳、偏差値といったものはどっしり構えていて良い、成績は後から付いてくるから、という考え方でいいのかなと思ってます。
とりあえず、僕のできることを日々コツコツ少しずつ積み重ねていこうと考えている次第です。
それでは、今日はこの辺りで失礼します。
次回もまた宜しくお願いします。
【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる 第5講【5月】【カリキュラム】【前編】
こんにちは。とある東大生です。
前回の記事はこちらです。
todaistudentlife.hatenablog.com
前回③と④で生徒さんの特徴について書きました。
今回は一年を通しての来年2020年の2月1日までの具体的なカリキュラムや戦略について書きたいと思います。
【カリキュラム編】は前編(夏休みまで)・中編(夏休み)・後編(夏休み以降)に分けてお話ししたいと思います。
ある意味ここからが本番です。
①夏休みに入るまでが勝負
中学の入試の本番である2/1まで残り【8か月】です。
残り8か月で今のクラスのままでは(下から数えたほうが早い)データ上の合格確率は極めて低いでしょう。それは厳然たるデータであり、数字は裏切らないです。
ですから、一刻も早くクラスを上げていくのがマストです。
そこで僕が達成しなければならないミッションが以下のとおりです。
MUST:夏休みに入るまでに志望校別特訓に参加できる最低ラインのクラスに上げる
なぜ夏休みまでなのか。
★夏休みは1か月丸々休みなので時間の使い方によっては差を大幅に詰める大チャンスであり、一方でサボってしまうと修復不可能なレベルで差を広げられ時間切れでゲームオーバーになる勝負の1か月である。
★志望校別特訓のクラスに入ることの何が良いかというと、志望校の入試問題の傾向と対策に触れられる上に、それを受けているのは基本的にそこの中学志望の小学生ばかりなので、周りの受験の水準や自分の立ち位置を席次や生徒同士の情報交換を通して肌身に感じられる。
その結果、危機感が生まれ、勉強するモチベーションを失いにくい。
つまり、夏休みの一ヶ月を有意義に使える。
★志望校別特訓が本格的に開始するのが夏休み頃である。夏休み以降は特訓のメンバーを締め切って新しい生徒を受け入れないケースが多いので、志望校別特訓に滑り込む最後のタイミングである。
一方で夏休みまでにやらなければいけないことがあります。
それは【暗記事項の徹底的な見直し】です。
マンスリーのテストで好成績を出して、クラスを上げることだけを考えるのであれば、授業時間はひたすら次回のマンスリーの範囲のみ、かつ出そうな問題のみをピックアップしてひたすら解いて解説するという形をとればなんとかなると思いますが、このようにマンスリーばかりに囚われて【入試に合格するという目標】を見失うのは本末転倒です。
あくまでマンスリーは
【日頃の勉強がうまくいっているかを測る目安】程度で
使おうと思っています。
とはいえ、テスト範囲外の事を総まとめしながらも最低限マンスリーのための準備をしてクラスを上げていかないといけないので、
やらなければならないことが多い、そして今まで椅子に座って勉強する習慣があまり身についていない状態で地味な基礎的トレーニングを反復しなければならないので生徒もしんどい、そして努力量に対して結果がすぐに目に見えてついてこないので親子共にしんどい、というかなりタフな期間になります。
夏休みにちゃんと時間を有効活用できるかが入試の合否を一番左右するのは間違いありませんが、夏休みに時間を有効活用するための基礎的な下準備、そして今までサボって抱えてきた負債を清算するイメージです。
ですから、この時期に下準備ができないと、夏休みを有効に使えない、つまりお話にならない状態になるわけです。
また、この時期に暗記を仕上げておくことが後々大きく効いてきます。
僕のイメージでは偏差値および実力が大きく伸びる時期が11月と想定しています。
つまり、7月までに前提となる知識を固めて、夏休みで比較的難易度の低い典型問題を徹底的に反復し、9月以降は時間の使い方・捨て問の選別といった具体的なテクニックや応用問題に慣れる実践的な訓練を積み、それらが高いレベルで融合して一気に成績が急上昇するという算段です。
当然ですが、思考力というのは知識の上に成り立っています。というのも頭を使うには最低限の前提知識が必要です。
例えば、洗濯と皿洗いと掃除を45分以内に終えて家を出なければならないという状況があったとします。
この時、「どうやって45分以内で家事を片付けて外出の準備をするか」ということについて思考すると思うのですが(主婦の方は経験で考えなくても体が反応するかもしれませんが)、
洗濯は一回スイッチを回せば、出来上がるまでに40分かかる。
だから先に洗濯のスイッチだけ押しといて、皿洗いを5分で済ませよう。
皿洗いのあとは掃除をしよう。掃除は20分かかる。
掃除を終えても洗濯し終わるまで15分ある。その15分で外出の準備をしよう。
いつもは外出の準備に20分かかるから今日はがっつりメイクじゃなくてお手軽メイクにしよう。そして口元はマスクで隠そう。
洗濯機ができてから家を出るまでは5分しかない。だから洗濯が終わったら超速で干そう。
という形で思考し、答えを出すと思います。
しかし、これらは掃除、皿洗い、洗濯、メイクにどれぐらい時間がかかるかが経験的に知識として頭にあるからこの思考ができるのであって、もし仮に引っ越したばかりでどれをどこに収納するかなどが瞬時に分からない状態であれば、つまり、知識があやふやな状態であればこのように時間の概算や思考ができません。
このように思考は大事だが、その大前提として知識が必要であり、秋以降に思考力をつけて成績を伸ばすために、今この時期に暗記を最優先にこだわらなければならない理由がお分かりいただけたと思います。
②具体的な方法について。
ここからは具体的な方法論です。
僕は基本的に月水金の週3回、1回2時間で指導しています。
曜日によって、やる内容は変えたりしません。
7月までは基本的に同じ内容を続けます。つまり、暗記や基礎レベルに重きを置いた授業内容です。
前半の1時間:暗記と漢字熟語の宿題の確認テスト
後半の1時間:デイリーサピックス(算数)の初中級レベルの問題を3問程度ピックアップして解かせる&解説(新しいデイリーサピックスが配られるまで毎回同じ問題を反復練習)
以上の通りとなります。
宿題については
国語:試験範囲内のサピックスの「漢字の泉」と「言葉ナビ」を1日2ページ(マンスリーまでに3周できる計算)
算数:サピックスの「算数基礎力トレーニング」を1日1ページ
理科:僕が購入した理科の参考書を1日2ページ暗記
社会:同じく購入した歴史と地理の参考書をそれぞれ1日2ページ
を生徒に課しています。(購入した参考書については次回以降に参考書編で紹介します。)
生徒さんに強調しているポイントとしては
①毎日絶対に決められた量をコンスタントにやること。
②流し読みで終えるのではなく、その範囲の暗記事項を必ずその日は全て覚えること。その上で確認テストで思い出せないのは仕方ない。
③自分で確認した時に一度でも思い出せない単語があったらチェックマークを入れること。
④2周目以降は自分の間違えたチェックマークが入っている場所だけで良い。間違えたら、さらにその上にチェックマークを重ねる。
この4点を徹底しています。
つまり、このルールの狙いは
①毎日一定時間机に向かう習慣をつける。
②詰めの甘さを許さない。一方で各授業のテストに対して恐怖心を植え付けない。
③自分の苦手な単元・単語の可視化
④二周目以降は苦手分野のみを集中的に取り組めるので勉強効率が上がる。また、間違えた回数に応じてチェックマークが増えていくので、苦手分野の中でも苦手度がビジュアルで一目瞭然になる。
とりあえずこれを7月まで粘り強く続けることができれば、受験勉強をする上での基礎体力の面では問題ないレベルにはなると思います。
一方で、この勉強サイクルが破綻するパターンとして考えられるのは
①宿題量が生徒のキャパシティを超えていて、やる気を失う
②確認テストのスパンが長く、すべての範囲を確認できなくなる→生徒さんが手抜きを始めても気付けない、またはやってないのにやったと嘘をつくようになる
この2パターンがほとんどだと思います。
それを防ぐため、量調整には相当気を配りながら、また授業時間を短くする代わりにスパンをできるだけ短くして(当初は月金でしたが、月水金に変更したので)確認を網羅的かつ狭い範囲で生徒さんも楽になるよう配慮しています。
これらのことは必ずしも家庭教師である僕だけができることではなく、手の空いている親のどちらかが毎日暗記確認をするのが望ましいのですが、現状として共働きで両親ともに相当忙しく、なかなか早く帰ってこれないなど事情がありますので、暗記テストは僕が担当しています。(今の時期で考えると暗記確認はそれだけ大事なので。)
それらはともかく、肝心の生徒さんが気持ち良く勉強できるよう、伸びた分だけ思いっきり褒め、モチベーションを削ぐようなネガティブな事は極力言わないよう気をつけて指導したいと思います!
だって主人公は生徒さんなのですから!!
それでは次回は【担当して初めてのマンスリーの結果】について書きたいと思います。
ぜひこ期待下さい。
それでは失礼します。
【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる 第4講【5月】
こんにちは。とある東大生です。
【1ヶ月授業を終えての感想】の話の続きです。
前回の記事はこちらです。
todaistudentlife.hatenablog.com
授業を1ヶ月やってみてわかった生徒さんの特徴についてお話しさせていただいています。今回はその【後編】です。
授業を一ヶ月やってみると生徒さんの長所もわかれば、短所もわかります。前回の記事は主に長所について書きましたが、今回は短所について書きたいと思います。
①想像以上に今まで全く勉強していなかった
これはある意味、ポジティブにとらえることもできるマイナス面です。
つまり、これ以上無理というほど勉強して今の成績なら厳しいかもしれませんが、全くやってない分伸びしろだらけということです。
むしろ逆に捉えると、今まで何もやってないのに小学6年生の4月時点で偏差値が40もとれているのはポテンシャルとして申し分ありません。
一方で、今まで勉強を全くしてないということは、ある点において確実にマイナスとなります。
それは、「勉強をする基礎体力がない」ということです。
残り一年弱という短い時間の中で結果を出そうと考えた場合、第一優先として勉強の密度を高めなければいけません。
勉強の密度を高めるためには集中力が必要不可欠となります。
今までまともに勉強をしたことがない人を教えるとなると、まず勉強をを毎日するという習慣づくりや集中力を維持する練習をしなければなりません。
そして集中力はすぐ身につくものではないので、どうしても基礎体力作りには時間がかかってしまいます。
また、できれば最初の授業からエンジン全開…といきたいところですが、1回の授業時間である3時間もそれを維持するのはとても難しかったです。
そのため、週2回3時間で授業するつもりでしたが、週3回2時間で授業を行うことにしました。
②理科が壊滅的に苦手だった
これはちょっと困った話です。
今まで基本的な勉強の積み重ねをしてこなかったため、
問題を解く上で基本前提になる暗記知識が出来上がっていない、というのもありますが(※社会に限って言うと、好きだったのでちゃんと授業を聞いていたので基本的な暗記ができていた)、
圧倒的な地頭の良さを誇るのに、理科だけ飲み込みが悪いのです。
(特に星座や太陽の動きといった地学関係)
つまり、簡単に言うと
理科アレルギーを起こしている
と考えられます。
理想を言えばアレルギーを持っていない方がベストなのですが、現実として中々頑固なアレルギーを持ってしまってる以上、それと向き合う必要があります。
そういう教科は仮に指導が上手くいったとしても、得意教科になることはありません。
超苦手ではなくなる、他の受験生に差をつけられない程度には取れるといったレベルまで引き上げるので精一杯になると思います。
なぜなら、無意識のうちに苦手意識を持っているため、どうしても勉強の時に後回しにしてしまいがちなところがあるからです。
この問題に対しては、最低限入試で致命傷にならないレベルに持っていくことを目標に設定し、最低限の暗記事項といったことを反復練習で詰め込もうと思っています。
③計算力と漢字力が全くなかった
③は主に①の【想像以上に今まで勉強をしてこなかった】という問題の派生であります。つまり、生徒さんは考えることや理解力・吸収力といった才能の部分のポテンシャルは極めて高いのですが、努力で養えること、その代表例である漢字力や計算力が完全に欠如していることがわかりました。
漢字力と計算力は合否に大きな影響を与えます。中学受験においてはなおさらです。
漢字は国語においてダイレクトに影響を与えます。
漢字は知っているか知っていないかだけの問題なので、トレーニングを積めば、絶対に解くことができます。
入試問題における漢字・熟語・ことわざのウェイトは国語全体の10%程度なので、仮に落としたところで一見大きな影響はないように思われますが、
「確実に取れる10点」を持っているのと持っていないので、心理的にも戦略的にも絶大な影響を与えます。これは算数における計算力も同様です。
漢字は合っていることが前提とされます。つまり、漢字問題以外の記述問題や、社会の人名を問う問題でも漢字を間違えると減点を食らいます。頭の中では「わかっている」問題なのに、漢字ミスのせいで取れるはずだった点数をしっかり稼ぐことができない、その結果テストの感触が仮に良かったとしても思ったより成績が伸びないというケースが多々発生します。
計算も同様です。
特にこれは中学受験に置いて顕著な傾向なのですが、中学受験の算数は答えが合っているかのみを判断する学校が大多数で(一部の問題のみ式を書かせる問題があるケースが多い)、途中計算も採点に入れる学校はかなり少数です。
つまり発想の部分が合っていても、「完答」しないと0点になってしまうわけです。計算力に難があると「早く、正確な」計算ができないので、一問あたりにかかる時間が長くなる、そして時間をかけて出した答えも正確性が低いので、
簡単に言うと二重のリスクを抱えているので、それが点数に直結してしまうのです。
これは非常にもったいない話です。せっかく地頭はいいのに、答えまでの道のりは見えているのに、点を取ることができない。一方で漢字や計算といった基本的なスキルは毎日の積み重ねで徐々に仕上げていくしかないので、自分のイメージと成績が重なるまで相当時間がかかりますし、それまではものすごくフラストレーションががたまると思われます。
「早く・正確に」を合言葉に、自分が指導できない曜日も「毎日の日課」として漢字と計算を自然と解くようになる環境作りをしてあげることが今回の受験がうまくいくかの分かれ道になるのは間違いなさそうです。
逆にこれが日課として定着してくれれば、「詰めの甘さ」を許さない、受験という、勝負の場に立つ人としてのメンタルも自然と出来てくるので成績を上げる上で好循環になるのではないかなと思っています。
とりあえず5月21日にクラス替えの試験があるので(執筆完了時にはすでに終わっていますが)、それに向けてまずは全力を出してみてどのような結果を取るかという反応を見てみようと思います。
次回は【受験当日までの僕のカリキュラム・戦略】についてお話しする予定です。
それでは失礼いたします。また次回も宜しくお願い致します。
【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる 第3講【5月】
こんにちは。とある東大生です。
ブログ更新サボってました。ゴメンなさい。
また定期的に更新していきますので是非お付き合いください。
前回は【現状分析】についてお話ししましたが
今回は【1ヶ月授業を終えての感想】について書こうと思います。
todaistudentlife.hatenablog.com
現状を分析すると言っても、それはあくまで環境から推察するものであり、
完全に正しいわけではありませんし、
実際に授業をしてみて初めてわかることは沢山あります。
今回はより視野をマクロからミクロに移して話すというイメージなので、一般論というよりは個人のタイプに関わるようなお話しであり、受験生全般に言えるような話ではないかもしれませんが、ご了承ください。
①地頭がものすごく良かった
これはものすごく受験においてアドバンテージになることです。
才能には様々な種類があります。
例えば、暗記力がずば抜けている、計算力がずば抜けている、図面上の立体図形といった見えない場所に対する想像力・空間把握能力などがあります。
しかし、暗記や計算は得手不得手などはありますが、基本的には訓練でどうにでもなります。単語的に、才能とは天賦の才であり、努力でどうにもならないものというイメージが一般的にありますが、これらは厳密に言うと才能ではなく能力です。
つまり、”暗記の天才”、”計算の天才”と世間一般の小学校で言われている生徒はどこでも学年に2、3人いると思いますが、これらの生徒は日頃のトレーニングによりその能力を培っている場合がほとんどです。
しかし、まさに努力ではどうにもならない才能として、”飲み込みの早さ”があります。
これだけはどうにもならないです。
「一を聞いて十を知る」という言葉がありますが、イメージで言うとそれに近いものがあります。
※厳密に言うと、教えてみると分かりますが、普通の生徒は10を教えて1吸収するのがやっとで、飲み込みの早い子が3-4吸収するイメージです。今回の生徒は5-6ぐらい吸収するので相当頭が良いです。
なんでこんなに頭が良いのに、今までテストで結果を出せてなかったんだ!?というぐらい頭が良かったです。その原因は後ほどわかりますが…。才能のレベルでいうと中学受験において国内で偏差値最高峰の筑駒も余裕で射程圏内に入るぐらいです。(さすがに時期が時期なので今からだと厳しいですが一年前に見ることができれば全然楽勝だったと思います)
「来年の2月1日までに偏差値を20上げて第一志望に合格する」という難しい仕事が一気に現実的に感じる嬉しい要素でした。
②社会の知識量は今でも受験で通用するレベルだった
これもすごいほっとしたプラスの要素でした。
社会が得意、特に単語をしっかり覚えているというのはかなり大きいです。
なぜなら、社会は他の教科に比べるとかなり特殊だからです。
何が特殊かというと、社会は暗記にダントツでウェイトが置かれる教科だということであるということです。
つまり、社会は知ってるか知ってないかで得点できるか否かが決まる問題が殆どだということです。
例えば理科は知っていることを組み合わせて、即興でその時思い出せない事柄について正しい答えを導くことができます。
(月が東から昇って西に沈むといことを忘れていても、太陽が東から昇って西に沈むことと、月は太陽の光を反射しているだけだということを知っていれば、前述のことを自明に導き出せる)
一方、社会、特に歴史は知っていることを組み合わせても答えを導き出すのは基本的にできません。(等高線、地図といった地理は暗記だけでなくても大丈夫ですが。)
もし社会が手付かずの場合、暗記の手伝いもイチからしなければなりません。社会は暗記量がとても多いので、当然ですが時間がかかります。暗記という単純作業に時間を割かれると、特にあと半年しかないという条件の場合、時間切れでゲームオーバーになるリスクがかなり大きくなります。
その点で、社会の単語レベルでの暗記はすでにかなり出来上がっているということはかなり良かったと思います。
また、知識量に対して偏差値が低いのは、基本的に「点の取れる文章の書き方」を知らないという原因が考えられます。
つまり、「問われていることに対して必要な単語を正しいタイミングで漏れなく選択し、正しく配置する」ことができてないだけなので、そこをうまく教えるだけで点数が飛躍的に向上する典型的なパターンなのでそこはかなりプラス要素です。
③良い意味で単純だった
これは特に中学受験において相当アドバンテージとなる要素です。
前の記事でも述べましたが、中学受験は基本的に親が主導して子供にさせるものであり、僕も経験したことなのでよく覚えていますが、そもそも12歳の小学生が自分を律してストイックに勉強に打ち込むのは正直難しいです。ですから、勉強しないといけないのは頭では一応分かっていますが、周りの友達の誘いもありますし、少しでも勉強したくないと思っています。
つまり、モチベーションの維持・管理が中学受験においては勝負の分かれ目になります。
そのモチベーションの管理の手段としてよく用いられるものとしてアメとムチがあります。しかし、アメとムチには弱点があります。それは何かと言うと、アメとムチの存在が近くにないと、勉強しないということです。つまり、勉強する際のモチベーションに主体的な理由がほとんどなくなってしまうということです。
(例えば、お母さんに怒られるからそろそろ勉強しないといけない、この時間勉強しさえすればおもちゃを買ってもらえるといった目先のモチベーションに囚われ、◯◯中学に行きたいといったことが頭から消えてしまうというような話です)
また、僕は賃金をもらって教えているので、かつ僕も学校のスケジュールの合間を縫って勉強を見ているので、四六時中その子の管理をすることはできません。どれだけ頑張っても、週に3回・2時間ずつ見るぐらいしかできないので一週間で6時間しか彼を指導できないのです。一週間は24×7=168時間ありますから、そのうちの6時間などたかが知れています。つまり、授業ももちろん大事ですが、残りの162時間の過ごし方のクオリティーを高めてあげることがはるかに重要なわけです。
そのためには彼が少しでもより主体的に勉強をしたくなるような雰囲気を作ってあげることが大事だと僕は考え、そのための手段として
「結果を出せばその都度褒めちぎる」ことと
「勉強ができること=カッコイイという価値観を植え付ける」
ことにしました。
もしこれがうまくいけば、
日々の宿題をちゃんとこなす
→宿題チェックテストの際に先生に褒められる・実力もつく
→テストで結果が出る
→カッコイイ
→もっと賢い方がカッコよくない?
→もっと賢くなりたい
→もっと日々の勉強・宿題をこなす
→さらに実力も付く・褒められる
という勝ち組の無限ループに入ることができます。
つまり、もっと賢くなりたい・カッコよくなりたいというより主体的で身近なモチベーションを作ることができます。
しかし、このサイクルが機能するには生徒の素直さが必要です。このサイクルを回す上での大前提となる勉強ができる=カッコイイという価値観に疑問を持たれると、途端にこのサイクルは破綻するからです。
幸い、今回の生徒さんは負けず嫌いかつ素直な性格だったので、このサイクルにはまってくれそうです。毎回授業をするたびにメキメキ実力をつけてきてくれていて、その都度褒めています。勉強した分だけ結果が出るという成功体験をすれば、このサイクルはより加速しますし、実際に実力も目に見えてついてきているので、次のクラス替えテストがとても楽しみです。
ここまでが授業開始1ヶ月でわかったポジティブな要素です。もちろんポジティブなことがあればネガティブなこともあります。
本当はポジティブな要素・ネガティブな要素を一つの記事にまとめて書きたかったのですが、ポジティブな要素をまとめたら思ったよりかなりボリュームが出てしまったので、ネガティブな要素は次回の記事に書こうと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう。失礼します。
【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる②【4月】
こんにちは。とある東大生です。
今回は先日お話しした家庭教師の件について書きたいと思います。
具体的にいうと【現状分析】についてのお話ですね。
まずは【現状分析】として前回触れた生徒の情報について考察します。
【年齢】11歳(小学6年生)
【小学校】地元の公立小学校
【生活環境】二人兄弟の末っ子。親は共働き。兄は公立中学二年生。
【習い事】少年野球
【塾】SAPIX(週3)
【志望校】御三家の中学(ボーダー偏差値:60~65)
【得意科目】社会
【苦手科目】算数・理科
【現状の偏差値】40
ここで受験勉強をする上で気になる点が数点ありました。
①習い事が少年野球
②両親が共働きであること
③算数が苦手であること
④塾がSAPIXであること
①について(習い事が少年野球)
誤解を招くので予め断っておきますが、少年野球をしている、もしくは習い事をしていることが良くないことだと言いたいわけではありません。
ただ、実情として、少年野球は練習が二部制であることが多いです。これが何を意味するかというと、土日の片方、もしくは両方が一日中練習で潰れてしまうこと、家に帰ってきてから勉強をしようとしても疲労困憊で勉強は到底できる状態にないことが多いということがあります。
つまり、今の所、勉強ができているのは平日のみの週三回の塾の授業、残りの平日2-3日の17時から夜ご飯までの数時間のみであると思われます。週末にまとまって取れる時間を勉強に使えていないので、この時間ではどれだけ集中してやっても確実に塾でこなしていることを消化しきれず、消化不良を起こしていると推察できます。
今回のケースは1年弱で偏差値を20程度上げなければいけないので、最終的には時間との勝負になってきます。その観点から習い事、特に野球は時間を大量消費してしまう点で今年一年間は控えたほうが良いのではないかと考え、それはお伝えさせていただきました。
②について(両親が共働きであること)
両親が共働きであることは中学受験においてはマイナスの要素になるというのが僕の個人的な考えです。
(今時のライフスタイルにおいて専業主婦(or夫)という概念はもはやなくなりつつありますが。。。)
なぜなら、中学受験で一番大事なのは親の協力であると考えているからです。もちろん優先順位として金銭的援助が一番です。金銭的援助の次に重要なのは、中学受験ならではの難しいところになるのですが、それは親が子供をしっかり管理してあげることだと思います。
高校受験や大学受験の場合は、子供もある程度成長していますし、ある程度学歴社会といった現実も身近に感じているはずなので、勉強をする意味も頭の中ではわかっていますし(実際にそれを行動に移すのは難しいですが)、また子供も親の介入をあまり望まないので、それらは最小限であることが多いかと思います。
しかし、中学受験において、小学生が勉強をなぜしなければならないのかを完全に理解し、自発的に勉強をするというのは非常にレアなケースであり難しい事だと考えています。
勉強以外の何事においても言えることですが、最も大事になってくるのが基礎であり、基礎力(最低限の暗記事項、計算の正確さ、速さ)の底上げをするには、毎日地道な努力をコツコツ積み重ねなければなりません。その地道な努力は文字通り地味で、毎日毎日同じようなことをしなければならないのは、小学生にとってはとてつもない苦痛になります。
僕も親父から受験勉強をする意味として「将来の選択肢を広げるため」と再三繰り返し教えられてきました。叱られた時は毎回この言葉を呪文のように唱えさせられていましたが、実際に地道に勉強をするのはとてもキツかったです。
子供目線からすると、中学受験は基本的に親主導でするものだと思っています。
高校受験や大学受験と違って、中学受験をしなくても地元の公立中学であれば進学できますし、小学校の友達もみんなそこに行くし、放課後に遊ぼうという友達の誘いを断って、わざわざしんどい勉強をしたり、塾に行かなければならないわけですから。
※僕の通っていた小学校は地元の中学に進学するのが大半だったのでこのように感じていましたが、同級生が皆当たり前のように受験する、または友達が目指す中学に一緒に行きたい、どうしてもこの中学に行きたいという強いモチベーションがあれば話は別だと思います。
僕の母は当時専業主婦であり、このような状況の中、僕の勉強をしっかり管理してくれたのは、かなり大きかったと思います。その点で振り返ってみると、母には感謝の気持ちしかないです。僕も大変でしたけど、そんな僕を管理する親も相当の苦労があったと思うので。
僕は親の目がない時にいかにサボってやろうかばかり考えていたので…笑
この点、どちらかの親が子供の勉強をしっかり管理できる状態にあるというのが僕の理想ではありますが、現実として共働きであるので、その環境をフォローできるよう配慮はするつもりです。具体的な方法論については次回以降に述べます。
③について(算数が苦手であること)
受験において明暗を分けるのは算数(数学)である。
これは大学受験においても同様です。中高を通して先生に言われてきたことですが、それは僕も同意します。
なぜ明暗を分けるかというと、算数が一番点差が顕著に分かれるからです。
例えば、国語と算数の平均点がどちらも50点だったとします。その時、一般的に点差が開きにくいとされている国語の得点分布は50点付近に集中し、50点から離れるにつれて人数は減っていくような図が多く発生します。一方、算数は30点のグループと70点のグループに二極化し、50点付近の人数が少なくグラフで表した時に谷間があるような図になることがしばしばあります。
要するに算数が苦手な人は入試において算数で大きなハンデを背負い、他の点差が開きにくい科目からなんとかゲインを得てそのハンデを埋め合わせしなければなりません。一方で、算数が得意であれば、大きなアドバンテージを得ることができ、他の差が開きにくい科目で最低限致命的なミスをしなければ良いという戦略をとることができます。
どちらが精神的にも実際にも楽かは一目瞭然です。
算数についての詳しくの方法論は後ほど述べますが、
算数が苦手な主な原因としては
・計算力が不足している
・図形アレルギーを起こしている
・速さの概念が体に染み付いていない
の三つが挙げられます。
世間で「あなたは文系脳だねor理系脳だね」「数学が得意ってことは右脳が発達してるんだね」とよく言われたりしていますが、それは疑似科学であり、もっとわかりやすく言えば嘘です。
中学入試は要領で決められた範囲からしか出せないので出題のパターンは相当限られてきます。図形を見た瞬間に頭がフリーズしてしまうといったアレルギーさえ治してあげれば、訓練でいくらでも伸ばすことはできます。
※それでも灘中の算数などはひらめき力を相当要する問題も混ぜてくるので、灘だけは例外です
いかに早く苦手な算数を普通のレベルに追いつき、いかに一般レベルから引き離す(得意科目に持っていく)ことができるかが今回の受験の鍵を握ると思います。
算数ができない原因を早急に特定し、それに合わせた対策をする必要がありますね。
④について(塾がSAPIXであること)
通っている塾がSAPIXであることは注目に値するポイントだと思います。
中学受験を専門にした塾はたくさんあり、大手だけでもSAPIX、日能研、四谷大塚、関西では浜学園、希学園、馬淵教室などがあります。
同じ中学受験専門塾とはいえ、キャラクターはそれぞれ全く異なります。
その中でもSAPIXはキャラが相当トガっている印象があります。
というのもSAPIXを特徴付ける要素として「絶え間ないクラス替え&競争・膨大なプリント量」が挙げられます。関西でいうと希学園に一番近い印象ですね。(希学園は塾の看板にスーパーエリート塾って書いてありますからね笑)
SAPIXの最大の強みであり、最大の懸念ポイントがその二点であります。
分厚い教科書で授業をする他の塾と異なり、SAPIXは大量のプリントでバンバン解かせていくのが特徴です。教科書は大きいので失くすことはあまりありませんが、SAPIXはプリント主体なのでプリントの管理能力が重要になってきます。
いざテスト勉強をしようにもプリントがないとなってしまうと手の打ちようがなくなってしまうので…
絶え間ないクラス替えと競争に晒されるのもポイントだと思います。
僕が通っていた日能研はクラスが6クラスでクラス替えのタイミングがあるのは3か月に一度で、それもガラッと変わるものではなく、数人が入れ替わる程度でした。
つまり、良くも悪くも落ちにくく、上がりにくいクラス構成だったわけです。
それに対し、SAPIXは一ヶ月に一度クラス替えがあります。また、クラスも12クラスほどあり(正確な数は覚えていません。すみません。)、完全に平等な条件でシャッフルされるので、常にテストを軽んずることはできません。
つまり、日能研に比べ成績がそのまま自分のクラスに直結するので、常に尻に火をつけられている状態を作り出し、子供にサボらせない、テストに対する闘争本能を養うことはメリットとしてあります。
一方、それはしばしばテスト至上主義に結びつきます。
子供が塾に通う理由としては、よりレベルの高い教育を受けること、すなわち自分の目標としている中学校の入試に受かることであり、その入試にパスするための学力を養うことが本来の理由であります。
つまり、2/1のテストに合格するために逆算して様々な授業やテストを受けているのに、目の前のテストで良い点を取ってより上のクラスを目指すという風潮になりかねません。その結果、来年の入試のために必要な能力を1年かけてじっくり養うという長期的な視野を持ちづらくなり、最悪目の前のテストで良い結果を出すために日々行っているトレーニングを投げ出して付け焼き刃に走る可能性をはらんでいます。
それゆえにじっくり育成しながらも目の前のテストを一つずつこなしていき、目の前の結果に囚われないようコントロールしていく必要があります。(もちろんじっくり育成しながら目の前のテストも良い結果を出すってものすごく難しいんですけどね。)
現状分析について話していたらなぜか野球の話のようになってしまいましたね。笑
まだ実績のない若手を一軍で使いながらもペナントレースで結果を出すのは非常に難しいわけです。まるで数年前の黄色の球団の話のようですね。
それではこの辺りで今回はお暇させていただきます。
次回は【授業を一ヶ月終えての感想】について書きたいと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう。失礼します。
【下克上】東大生が偏差値40の小学生を1年で御三家に合格させる①【4月】
こんにちは。とある東大生です。
実は最近小学生の家庭教師のアルバイトを始めました。
きっかけは知り合いの紹介です。
小学6年生の男の子を教え始めたので契約期間は来年の2月までですね。
第一志望の中学校の入試が【2月1日】なので。
先日顔合わせを終え、現状と目標を伺ったので、一年かけて小学生がどのような受験生活を送るか、どのような成績推移をたどったか、僕がどのようなことを考えてどのような指導をしたかについてブログの企画として綴っていこうと思います。
一応、給料を頂いて家庭教師をさせていただいているので、個人を特定されないよう、最大限プライバシーには配慮するつもりですので、見せられない情報もあるかと思われますがご容赦ください。
まずはその子の現状から。
【年齢】11歳(小学6年生)
【小学校】地元の公立小学校
【生活環境】二人兄弟の末っ子。親は共働き。兄は公立中学二年生。
【習い事】少年野球
【塾】SAPIX(週3)
【志望校】御三家の中学(ボーダー偏差値:60~65)
【得意科目】社会
【苦手科目】算数・理科
【現状の偏差値】40
簡単に言ったら【残り9か月】で【偏差値を20】上げなければいけないわけですよね。
正直に申し上げます。
めちゃくちゃ大変です。
でも受からせるのが今回の僕の仕事ですから頑張ります。
次の記事では【現状分析】と【初授業の感想】、ガイダンスで示した【年間を通しての戦略】について書いていこうと思います。
乞うご期待。それでは次の記事でお会いしましょう。失礼いたします。