とある東大生のブログ

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【中高生必見】東大は本当に誰でも入れます。東大受験を推す2つの理由

こんにちは。

とある東大生と申します。

今日は東大受験シリーズ第一弾として、”東大を受けるべき理由”について書きます。

 

志望校選びに迷っている方東大というものをぼんやり意識し始めた中高生の方東大なんて絶対無理だ!と思われている方、および両親の方も是非ご覧になってください。

"東大"という朧げな輪郭がよりクリアになると思います。

 

 

 

 

さて、いきなり自画自賛するのも恥ずかしいですが、

東大は本当にすごい大学だと思います。

 

なぜなら、大学受験に縁のない生活を送られた方も日本人であれば、

ほぼ間違いなく"トウダイ"という言葉を知っており

(私が今まで会話してきた中では少なくとも東大の話題

になった時に東大を知らない人は一人もいませんでした)、

 

その言葉への第一印象は概ね全員同じであるからです。

 

 

つまり、具体的にいうと

東大=すごい、最高権威、難しい」

という認識なのです。

 

例えば、"トウダイ"という単語は

 

「高校野球で甲子園に出るのはトウダイに入るより100倍難しい」

 

「大阪桐蔭は高校野球における東大だ」

 

といった文脈で使われますよね。

 

 

その文脈がコミュニケーションとして成立するのは

話し手と聞き手が互いに

 

「東大=すごい、最高権威、難しい」

という共通認識を持っているからなのです。

 

その「すごい、最高権威、難しい」という言葉の例えで出てくる

大学関係の名前で言えば他に見当たるのは「ハーバード、医学部」

ぐらいだと思いますし、それらの単語も"トウダイ"程の頻度では使われませんよね。

 

 

一方で、"トウダイ"という言葉を耳にした方の中で、


東大の一般受験の本当の難易度を知っていらっしゃる方はどれほどいるでしょうか?

 

おそらく東大関係者を除くと、東大受験を真剣に検討している高校3年生の人たちぐらいしか正確には把握していないと思います。

 

日常会話における"トウダイ"という言葉の意味を知っている一方で、

実際の東大の実際の難易度、実体を知らないと何が起きるでしょうか?

 

 

そう、神格化です。

 

 

調べる前から

 

東大なんかすごいのに自分が受かるわけがない

 

という発想になってしまうわけです。

ただそれだけで東大受験をしなかった人を僕は何人も知っています。僕は非常にそれを残念に思い、今回この記事を作成しました。

 

 

だって、ほとんどの人は名前を聞いたことがあるであろう

この有名な漫画の第1巻の表紙にはこう書いてあるんですよ。

 

 

それでは東大受験を推す詳しい理由は以下でご説明いたしましょう。

 

f:id:AstudentofTodai:20190603173512p:plain

東大は簡単だ!!

 

 

①難易度が過大評価されている(ライバルが勝手に減る)

 

東大の難易度を調べる時、皆さんはどうやって調べますか?

おそらくGoogleなどで「東大 偏差値」といったワードで調べると思います。

調べてみたところ、河合塾のHPには以下のように書いてありました。

 

※河合塾の偏差値は2.5刻みなので細かなレベル差は反映されてないですが、大方の位置関係は適正だと思います。またこの偏差値は合格可能性50%の偏差値です。

 

todai.kawai-juku.ac.jp

 

 

文科一類:70   理科三類:72.5以上

文科二類:67.5  理科二類:67.5

文科三類:67.5  理科一類:67.5

 

理科三類は東大の中でも圧倒的に別格な存在であり、(センター試験で97%程度取れる力を合格に必要とする、その学年の日本を代表する天才が集結する場所です)

今回東大のコストパフォーマンスの良さを説明する上で理科三類は省略させていただきます。

 

そもそもこの偏差値がどれぐらいのものなのか正確に理解するのは難しいでしょうし、偏差値の話はまた次回以降しようと考えていますが、

少なくともこの表を見た東大受験と縁のない普通の人はこう思うことでしょう。

 

「東大は難しすぎる。受けたら落ちるに決まっている。」

 

僕も他に何も知らない状態でこの情報を目にしたらおそらくそのように思うでしょう。

 

なぜなら東大=日本一賢いというイメージが刷り込まれているからです。

また、偏差値が高いということはわかるものの、他の大学と比較していないので周りとのレベル差を具体的に実感しにくいからです。

 

 

 

 

では次に、東大が必ずしも日本一賢い場所ではないということを示すために、ライバル校に挙げられる医学部や京大と偏差値の比較をしてみましょう。

先程の東大の偏差値と比較できるよう、河合塾のHPを参考にしています。

 

この場合、ライバル校とは東大受験者層が志望校を選ぶ上で、比較対象とする学校という意味で用いています。

 

まずは理系から。

 

ishin.kawai-juku.ac.jp

 

慶應(医):72.5  京大(医):72.5

千葉(医):70.0  大阪(医):70.0

神戸(医):70.0  東京医家歯科:70.0

東北(医):67.5

 

 

 

 

次に文系。

 

kyodai.kawai-juku.ac.jp

 

京都(文):67.5   京都(教):67.5

京都(経):67.5   京都(法):67.5

 

 

 

ここで先程の東大の偏差値と比較してみてください。

 

東大の難易度がよりクリアに見えてきたと思います。

簡単に要約すると以下の通りになります。

 
 

★東大理系:東大より偏差値が高い大学はたくさんある。

 

★東大文系:東大が偏差値で一番高いところに位置するが、京大との偏差値の差はほとんどない。

 

しかし一番大事なのはここからです。

先程述べた事実から以下の傾向が発生します。

 

 

★★東大理系:多くの超優秀な受験者層がより高い偏差値帯を受けようと国公立の医学部に流出する。

 

★★東大文系:京大との偏差値差がほとんどないにも関わらず、東大を受けても高確率で合格するはずの多くの受験者が、最高峰という肩書きにビビって、東大を回避し京大を受ける。その結果、京大の受験者層のレベルが上がり、元々小さい東大と京大の偏差値の差がさらに小さくなる。

 

 

文系においては受験生でさえも東大の幻に囚われてしまうというのがポイントです。

(特に関東以外の高校でこの傾向は強く発生します。逆に東京の高校ではこの傾向はほとんど発生しません。あまりレベル差のない京都にわざわざ東京から行くのは非合理的だと考えてるのかもしれません。)

 

つまり

受験者層のレベルを考えた時に東大は極めてコストパフォーマンスが良いわけです。

ライバルが勝手に分散してくれますからね。

 

 

 募集人数の多さも魅力的です。

 

東大って一年に何人受かると思いますか?

 

 

約3000人 です。

 

具体的にいうと大学のホームページによると募集定員は

 

文一:401

文二:353

文三:469

理一:1108

理二:532

理三:97

 

となっています。

他校と比較すると、例えば京大の経済学部がおよそ200人、国公立の医学部はどこも100人前後となっています。

 

ドラゴン桜では理科一類の圧倒的な募集人数に注目し、底辺高校の生徒を集中して東大の理一に送り込んでいましたね。

 

簡単に言えば、基本的に1位以外は負けであるスポーツの世界と違って、

入試は合格者が3000人ならば1位も3000位も等しく同じ"勝ち"ですから、

1位を目指す勝負の世界と大体2000位でも良いと割り切って試合をするのでは

メンタルの持ち方もかなり楽になるのでは、と思います。

 

 

勝手に分散していく優秀なライバル。

圧倒的に多い募集人数の枠。

 

 

東大受験の実体が見えてくると、途端に勝てそうな気がしてきませんでしょうか?

 

 

 

②入試形式〜日本一の大学は問題が日本一難しいわけではない〜

 

 

先程の章で東大が受験する上でコストパフォーマンスが優れていること、日本で偏差値的に最も難しい大学ではないことをお伝えしました。

 

 

次にもう少し具体的な話です。

 

 

出題形式についてです。

 

 

東大入試の形式として明治時代、東京帝國大學の時代からずっと変わっていないことがあります。

 

それは

 

 

オーソドックスな問題を出し、

処理の速度と正確さを見る

 

 

これに尽きると思います。

 

東大入試は膨大な処理量を時間内に正確にこなすことが要求されます。

すなわち

 

時間との戦い

 

になるわけです。

 

一方、東大の入試形式と対極にあるのが京都大学です。

 

京都大学は発想力やひらめきを必要とする難しい、または癖の強い問題を出し、頭の柔軟性を見るのが特徴です。

 

つまり、東大の入試とは違い、時間が足りないという事態はあまり発生しません。

しかし問題(特に数学)のドツボにハマって解法が全く分からず、あがく事も出来ずに撃沈して落ちるパターンは極めて多いです。

 

逆に、これは僕の個人的な意見ですが、

京都大学はひらめきといった頭の良さを重視し、

処理速度やその正確性はそれほど要求していないように思われるので、

計算間違いを連発して完答(完全解答。プロセス、答えの数値または証明が完璧にできていること。)を全然できなかったのに、得点開示を見てみると予想に反しかなり高得点だったというのは、周りの友人の話を聞くとよくある話です。

 

東大にギリギリ手が届かないと考えている関東の高校生は、

京大よりも一橋を選択する傾向にありますが、

一橋を東大タイプか京大タイプかで分けると

圧倒的に後者です。

 

特に一橋の世界史は日本の大学でも最もダントツで難しく、

年度によってはその難しさは凶悪的です。

 

 

 

話が脇道に逸れましたが、つまり僕が伝えたいのは

 

頭が固い凡人は京大よりも

東大の方がチャンスがある

 

 ということです。

 

 

 

受験勉強と向き合ってわかったことがあります。

 

処理能力は訓練により

誰でも向上させられます。

 

一方、

 

センスやひらめき、

つまり地頭の良さは

幼い頃である程度決まってしまい、

高校生になってから伸ばすのは

かなり難しい。

 

ということです。

 

 

何を言いたいかというと、

 

東大は受験生に特別な能力は何も要求していないのです。

 

繰り返し言いますが、訓練しさえすれば、基本的に東大に受かることは絶対に可能です。

 

極論を言えば、凡人視点から見ると(僕も凡人です)

東大の方が京大よりも入試は簡単だと思います。

 

 

 

 

まとめ

 

 

今回この記事を通して、

 

・東大がいかに難しいと過度に信じられているかについて

 

・東大こそ普通の人でも受かるチャンスがある大学である

 

この2点についてお話しさせていただきました。

 

東大に入学すると、いわゆる”本物の天才”が同級生としてゴロゴロいます。

 

そういう彼らと対等な立場で利害関係を気にすることなく日常的に会話ができる

凄い人達に囲まれることで自分の価値観も刺激を受ける

その機会を4年間も保証されるというのはものすごく価値のあることだと思います。

 

 

また、実際に検証してみると意外と入りやすい東大であるにも関わらず、

世間では、特に日本社会で色濃く残る学歴社会において、

東大はその頂点と認識されているので、

世間から享受することのできる権利は普通の大学生よりは何十倍もあります。

(その分、世間から期待されて享受する権利には、その期待に応える責任と義務が必ず伴いますが、その話はまた今度します。)

 

"東大生だから"という理由だけで他に特にスキルは持っていないのに

チャンスをいただくことは多々あります。

それだけ"トウダイ"が価値のあることだと思われているからです。

 

その"トウダイ"が皆様が漠然と想像しているよりも

実際ははるかに簡単だということが今回お分かりいただけたと思います。

 

 

以上の理由から僕は皆様に東大受験をぜひともお薦めしたいです。

 

 

 

 

それではまた。次回もよろしくお願いいたします。